高血圧症とは
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血圧の仕組み
人間の体は心臓の働きによって維持しています。心臓はポンプのような役割をし、血液に圧力をかけることによって体中の血管に血液を循環させています。この血液が人間の体に必要な酸素や栄養を運んだり、新陳代謝によってでた老廃物を、体の外に排出するために運んでいます。
血圧とは、血液が送り出されるときに血管壁にかかる圧力のことです。心臓から血管に送り出される血液の量と血管の広さや弾力性によって決まります。血管には静脈と動脈がありますが一般的に動脈のことをいいます。
最高血圧・最低血圧
血圧は心臓の動きによって変化します。心臓が収縮して血液を送り出すときは高くなり、心臓が拡張して血液が戻ってくるときに低くなります。心臓が収縮し血圧が最高になったときを「最高血圧」「収縮期血圧」「上の血圧」といい、心臓が拡張して血圧が最低になったときを「最低血圧」「拡張期血圧」「下の血圧」といいます。
最高血圧に関与する因子として下記のものがあげられます。
- 血液を送り出す力の心拍出量
- 大動脈の壁の弾力性
- 循環する血液量
拡張期血圧に関する要因としては下記のものがあげられます。
- 抹消血管の抵抗
- 血液の粘度
- 循環する血液量
高血圧とはこの最高血圧と最低血圧のどちらか一方または療法の血圧値が、正常とされる基準(最高血圧130oHg未満、かつ最低血圧85oHg未満)を慢性的に超えた状態が続くことをいいます。
血圧が上がる要因
血圧を上昇させる要因は下記のものが考えられます。
- 血管の内腔が狭くなることによって、血液が流れにくくなり血液の勢いが増す
- 血管が弾力性をなくし、血液の圧力を吸収しにくくなる
- 血液が粘り気を帯び血液が流れにくくなる
- 激しい運動などをすることにより循環する血液量が増え血管壁にかかる圧力が高くなる
- 寒さやストレスなどにより血管が収縮し、血液に強い圧力がかかる
逆に睡眠時やリラックスできているときなどは、たくさんの血液を必要としないため、心拍数が減り血圧も下がります。血圧は自律神経によって、必要に応じて上げ下げを自動的に調整しています。
なぜ高血圧症は怖い?
高血圧症には自覚症状があまり無いため、気付かずにそのまま生活している人が大勢います。高血圧症の症状として頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどがありますがこれららの症状は疲れ、ストレス、風邪、更年期障害でもおこり、高血圧特有の症状ではありません。
高血圧症の怖さは、高血圧症そのものより高血圧が続くことにより気がついたときには、いろいろな臓器の血管に障害が起こりやすくなり特に脳、心臓、腎臓に深刻な障害を起こしやすく、手遅れになると命にかかわることが多いことです。このため高血圧症は「サイレントキラー」と呼ばれています。
高血圧症は、高脂結晶、喫煙と共に心臓病の三大危険因子のひとつです。ある研究では、最高血圧が正常より10oHg高くなるごとに、心臓系の病気になる危険率が30%ずつ増えるという報告もあります。また、血圧の値が150/90oHgぐらいの人は120/80oHgぐらいの人と比べて、心臓系の病気にかかる危険率が2.5倍も増加するといわれています。
このため高血圧症は、軽症のうちに発見して対処することが大切です。